Nov 19, 2009

言葉のみりょく

誰かの言葉を人前で読むことは小さな頃から好きだった。
だいぶ前に亡くなった祖母には叱られてばかりだったけど、唯一誉められたことが、国語の教科書に書かれていた"かさこじぞう"の音読だったと思う。
日々の生活でうまれる感性みたいなものが、きちんとした言葉で表わされているとすごく安心するし、自分にはなかなか出来ないことなのですごく関心してしまう。

一方で、
自分の言葉を人に届けることは小さな頃から苦手だった。
単純に語彙力が足りないこともあるけど、言葉を人に渡す時、自分の心も少し一緒に渡すような感じがして、それ故、拒否を恐れる気持ちからか、なかなか自分の内から外に出ない。特に音で届けることは本当に苦手。だから、ある意味で強引な手紙やメールが結構好きになってしまったのかもしれない。

それでもやっぱり私は自分の言葉を大切にしたいと思うし、信じている。
他人の言葉も出来れば大切にしたいし、信じたい。というか、信じすぎるが故に、困ったこともよく起きるのだけど。それに自分の感覚でしか捉えられないから、沢山ギャップはあるんだろうけれど。。
なんにせよ、言葉ってやっぱり難しくて、面白い。

そして今、フランス語のスピーチを練習しているところなのだけど、
自分の言葉のはずなのに、全くもって自分の言葉になっていない。
心と言葉と体が全部バラバラで、違和感がなかなか取れない。
困った困った。

これはあくまでも言い訳にしかすぎないのだけれど、私のようなタイプの人には、母語ではない言語が、ちゃんと自分の言葉になるには、結構長い時間がかかるのじゃないかと思う。

5 comments:

  1. あたしはいつも、あなたの言葉に救われてるよ。
    お世辞じゃなくて、shellが言ってくれると
    「あ、これで大丈夫なんだ」とか
    「だよね、こりゃいかんわね」とか
    ありがたい限り。

    でも言葉ってむずかしいよね。
    あたしも日本語ですら、
    今これ言うべきじゃなかったよなぁって
    思うときいっぱいある!
    悩める女子だ。

    いっぱい悩んでやるぜ。

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  2. akane,
    ありがとう、あかね。
    そう思ってもらえるのは嬉しいな。特に
    大事な人たちには偽り無い言葉を届けたいと思っているから。これはそういう人たちに対して誠実であるたいというのと同じかな~と思います。
    うん。これからも言葉の感覚を磨こう!!☆

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  3. いいポストですね
    私はシェルちゃんの文章は素直ですーっとしてると感じるけど。 ま、ネットだし、ほんとのことは自分だけしか読まないノートに書きとめるとおもったよりもすいすい言いたい事がかけるんじゃないか、と。(自分はそうなんだけど、もしかしたらいつかだれかがみるかもしれないとか思って、無駄に記号とか絵とかにして、もしあとで読んだら自分でもわかんないと思うんだか笑 日本にいるときは英語のきたない字でかいて、こちらにいるときは日本語のきたない字で書いたりしてる。笑 ようするに字はうまくないという、。へへへ)
    スピーチの話してるんだったよね、 ごめん!
    自分の言葉で気持ちを伝える。。。う〜ん。。 なんかさ、私が思うには、なんか小さいとき(若いとき)のほうが自分のことばで色々言いやすい環境だったんじゃないかな、って思う。というのは、生きてるうちに”大人として”の貴方っていう圧力とかが のしっ と来ると、そこで本当の自分の言葉を出せるか、果たして出していいのか みたいなね。
    ただ、私はバイトでも新しくはいってきた年下の子にもぺこぺこしてしまうタチ(笑)であったりするので、そういう”望まれた話し方”のプレッシャーって住むとこによってルールが違うと思うんだけど、フランスにいたときと、今と全然環境も違うし、遅ればせながらきづかないところで脳が逆カルチャーショックうけてるのかも? 

    長々としつれい

    なおやん

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  4. 言葉は狩りとか、木の実拾いとか以外の難しいタスクをこなすためにどんどん新しいのが生まれてきて、『こっちのデバイスをそのウィザードに〜』(これもあってるのか不明。笑)とか、変化してくんでしょうねー
    スピーチの練習、応援してます:)

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  5. niconiconちゃん>

    私も日記にばーーーーっと書く書く。まさに書き殴るとはこういう事だ!と思いながら。そういう時の文章って、すごく幼稚なんだけど、あとで見直すとすごく面白いよね・・・

    うん。私はどっちかというと、気持ちを言葉にするのはできるんだけど、それを自分の中から外に(他人に渡す)のが苦手なんだ。(日本語の場合ね)
    だから、言葉の問題ではないのかもしれない?で、自分の体とか心とかと言葉がしっくり合ってないとすごく気持ち悪いんだ。で、それが英語とかフランス語になると、もう全然だめ・・・というか。単に記号を読みあげてる感覚になるんだよね。
    だから、なおちゃんとみたいに、母語以外の言葉で生活している人が、その言葉に対してどういう感覚?なのかはすごく興味があるのだ~~。

    ママはまだいるかな?enjoy!!! ;)

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