Aug 20, 2009

空が近い



ロンドンの空港を出た瞬間、"空が近い"と感じた。
ノルウェーでも同じく、天気が良い日は手が届くのじゃないかという程、空と自分の距離が近かった。

でも、なんで?
そもそも空の高さに違いがある?なんて、おかしな話だよなーと思いつつも、どう見ても日本の空に比べてやっぱり近いので、調べてみたところ、感覚的にそう感じるだけであることがわかった。

どうやらそれは、"雲低高度"という雲の最も低い地点の高さの違いによるもので、雲の高さによって感覚的に空が低くなり、"近い"と感じるらしい。そしてその"雲低高度"は、低温高湿だとより低くなるらしく、基本的にヨーロッパの空は日本に比べ、雲低高度が低いということであった。
ん・・高湿?ロンドンめっちゃ乾燥してたけど・・・。
これには疑問が残るけど、それは恐らく、湿度が低いことによって、空がすっきり青く見えていたせいだと思われる。しかもロンドンは飛行場が多く、飛行機が低い位置で飛ぶこともあって、そう思わせるのだろうと思う。

仕組みはとにかく、
私はこの空の近さに、純粋に深く感動し、誰かと共感したかった。
公園で何時間もぼーっとしている時も、ノルウェーの家のバルコニーで本を読んでいる時も、
ただ"空が近い"ということに幾分守られていたような気がする。
もし、ロンドンでもノルウェーでもずっと雨が降っていて真っ暗な日が続いていたら、私はどういう風にバランスを保っていたのだろうかと不安になる。
それくらい、意外にも空の影響力は大きかった、ような気がする。

こういう風に、自然だとか生き物だとか食べものだとか、
あらゆるものが何かのタイミングで結びついて、出来事が起こり、世界が作られていくとすれば、その中にいる自分というのも、決して独立して存在することはなくて、相対的なものなんだなぁと改めて思う。
なんか仏教みたいだけど、
結局のところ、絶対的で変わらないものなんて、何一つとしてないのではないのかと思うと、絶望的になったり、救われたりする。

2 comments:

  1. hello babe♥
    きのうはありがとう!
    たのしかったね。
    おうちでまったりはやっぱり最高ね。

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  2. cheap25ちゃん,
    たのしかったね。
    楽しい時間というのは、本当にあっという間に過ぎ去ってしまうんだね。
    あういう休日の過ごし方は大人になってもしたいなぁ。

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